根拠を持って間違いのない英文(外国語文)を作る
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ウェブサイトに出現した「家」ボタン!

もしも、ある外国人にウェブサイトの日本語への翻訳をお願いして、ホームを「家」と翻訳したとしたら、どう思うでしょうか。

おそらく日本人は「日本語のウェブサイトの実物見たことある?」と責めるでしょう。

ネイティブが使っている実例を使う

この例は私たちが外国語の文をつくる時に間違いを減らす方法を考える糸口となります。つまり、ネイティブが使っている実例と同じ文を使えば絶対に間違えません。

ただし、使う状況を間違える可能性があるので、それに注意する必要があります。自分でゼロから外国語(英語)の文を作ろうとすれば、間違えるリスクがあります。しかし、ネイティブと全く同じ文を使えば絶対間違えません。

例えば、

良い子は真似しないでね。

(撮影用です。)真似しないでください。

を英語に翻訳しようとするより、アメリカのテレビ番組で表示されている

Do not attempt.

をそのまま使うほうがいいです。

外国語で書くことには間違えるリスクがある

海外で見かける間違えている日本語

マカオのカジノでもらったバカラ用記録カード。単語・文法だけでなく、字体の統一すらない。

実際、海外のトイレなどに日本語で説明が書いてあったりしますが、かなりの頻度で文法や文字が間違えています。日本で書いてあるものをそのまま書けば、間違えることはありません。

しかし、海外のトイレ事情が日本と異なり、真似できるものがない場合は、日本人に日本語で書いてもらえばいいのです。やはり、外国語で書くことには間違えるリスクがありますので、母語話者に書いてもらって、その後内容が間違えていないか確認するのが一番です。

例えば、日本語を中国語に翻訳する時に、まず中国人に翻訳してもらい、中国語がわかる日本人が翻訳後の文章の内容を確認すれば、文法の間違いのリスクも内容の間違いのリスクも軽減することができます。

ひな形の単語を入れ替える

ネイティブが使う文章の一部を他の単語に入れ替えても間違えるリスクはその単語のみに発生します。条件さえそろえば、この方法も有効です。この条件というのは、文脈などが考えられます。

ネット検索してネイティブが使っている実例を見る

理想的な方法は、使用実例を見た・聞いたものをそっくりそのまま使う方がいいです。なぜなら、その用例が使われる状況も知っているからです。そのためには、英語(外国語)が使われる場面を見ておく必要があります。

しかし、人が知っている外国語の用例の数には限界があります。そこで、ある表現が必要になる度にネット検索するという方法が有効です。

ネットで検索して検索結果が多ければ、正しい・自然な表現ということになります。 正しい英語かどうかを判断する際に判断基準は、

ネイティブが書いたもの

が望ましいです。非ネイティブでも最低限通じる英文が書けていれば問題はないです。Googleの場合は、検索結果ページウェブサイトの管理者表示を見るとわかります。

フレーズなど一単語より長いものを検索する場合

検索エンジンでの単語を検索する時に、近いキーワードのものが出てしまい、完全に一致するものが出ない場合があります。

そのため、検索エンジンの完全一致機能を使って探しましょう。

完全に一致する用語やフレーズの検索

コーパス(corpus)で実例を検索する

コーパスというのは単語が実際にどう使われるかを記録しているものです。

ネットで「corpus English」などで調べれば色んなコーパスが出ます。例えば、

corpus of contemporary American English: http://corpus.byu.edu/coca/

このサイトでは単語や複数の単語の使用例を検索することができます。自分が使ってみたい英単語を入力して、自分が使いたい意味・文脈(context)で使われているかどうかチェックできます。

長所

一つでも例があれば自然な組み合わせであることが証明されるため、短い時間で調査が終了する。

短所

正しい使い方だったとしても、コーパスに収録されていなければ間違えていることを証明できない。例えば、「理論の根拠」をgroundings of the theoryと表現できるかを調べようとする場合、正しい組み合わせなのに、ただ単にコーパスが収録していない場合も考慮すると、誤りかどうか判断がつきません。その場合は、ネットで完全一致検索をします。

実例を探す

ネットで検索すると、groundings of theoryという組み合わせが出てこないので、よく使われる言い方ではないことがわかりました。では、「理論の根拠」は英語で何と表現すれば良いのでしょうか?その表現が使われていそうなものの中から探すという方法があります。学術論文の中には「根拠」という言葉が使われている可能性が高いです。手元にある学術論文を見てみると、

Theoretical background in second language acquisition

とあります。その項目を読むと、それらしいことが書いてあるので、理論の根拠は英語でTheoretical backgroundと表現すれば良いと結論付けました。

ソース:Learning Strategies in Second Language Acquisition

ネットでネイティブに聞く

前回の投稿:ラングエージエクスチェンジサイトや英文法に関して質問(Yahoo! 知恵袋などのようなサイト)で質問しても良いでしょう。

ラングエージエクスチェンジのサイト

lang-8

italki.com

英文法に関する質疑応答サイト

前回も同じ内容を記事にまとめたので、そちらをご覧ください。

関連記事:英語を覚えて情報収集ルートを増やそう



一番下のは、オーディオブック、要するに本文を音声にしたものです。アメリカの自己啓発本にはオーディオブックのものがあります。車で通勤する時などに聞くらしいです。