なぜハゲは嫌われるのか
ネットを徘徊しているとハゲはかっこ悪い・生きていることが恥であるかのような書き込みを見かける。
なぜハゲはそのような扱いを受けているのだろう?
ネットで検索してみた
よくあった回答
・では、あなたはデブな女性を好きになれますか?
・(はげの遺伝子を継ぐ)子供が可哀そうだから
など、ハゲがダメであること前提の回答が大半
さらに
・ハゲでも良いことありますよ
と言った、励ますようなものまで。
そんな回答を聞きたいんじゃない。
”なぜダメなのか”を聞いているのに、ダメだからダメという反応ばかり。
仕方がないのでハゲについて考察してみた。
議題1:ハゲはなぜ嫌がられるのか?
まず自分たちの意見やネットの書き込みをまとめてみると・・・
- 髪がある方がかっこいい
- 汚い
- 違和感がある→あるはずのものが無いという違和感?
- なんとなくかっこ悪い etc…
なんかかっこ悪くて、汚くて、違和感がある。
なんでだろーと考えているうちに、一緒に考えていた友人のひとりがこんなことを呟いた。
「スキンヘッドならいいんだけどなー・・・」
たしかに!!
スキンヘッドとハゲ。
同じ「髪がない」状態なのに、何が印象の違いを生んでいるのだろうか。
↓スキンヘッドはOKはハゲはNGの違いの比較
- スキンヘッド→自分の意志で髪を剃っている→新しい髪を生み出す力は残っている(ように感じる)
- ハゲ→髪が生えてこない→新しい髪を生み出す力が無い=加齢・老化を強く感じさせる
考察1:加齢・老化への嫌悪感がそのままハゲへの嫌悪感に繋がっている
死をイメージさせる加齢による衰えに対して嫌悪感を持つのは自然なことだろう。
ハゲはその加齢・老化の象徴的現象として見られ、嫌悪感をもたれているのではないだろうか。
議題2:ハゲはなぜかっこ悪いのか?
ネット上で見かけたハゲに対する意見で目につくのは、やはり女性側からの「ハゲはかっこ悪い!」という意見。
女性が、ハゲはかっこ悪いと感じるのはなぜなのか。
ここにはさっきの加齢の問題が大きく関わっているのではないかと考えた。
結局、ハゲ=年をとっている=恋愛対象ではないってことなのではないか、と。
本能的に、老年の方は、これから子供を作り、ともに育てていくパートナーとして選べない。
故に、老年の象徴であるハゲに対して、恋愛対象になりにくいように、かっこ悪いと感じるようになっているのかもしれない。
考察2:ハゲ≒老化であるため、元気な子孫を残すためにパートナーとして選ばれにくいようになっている
ハゲている人は若ハゲという一部の例外を除いて、一般的に歳を取っている。
歳を取っているということは生物学的には子づくりには適していない。
子づくりに適していない個体をパートナーに選ばないように、本能的にかっこ悪いと感じるようになっているのではないか。
議題3:ハゲはなぜ汚いのか?
前段では「ハゲはかっこ悪い」という女性からの意見に注目して考察してみた。
今度は男女ともから多かった意見に注目してみる。
「ハゲは汚い」だ。
A:胸毛やすね毛に似た気持ち悪さを感じる。
B:なぜ胸毛やすね毛を気持ち悪いと感じるのか?
C:動物っぽいから?
なるほど!
考察3:頭に髪の毛が無いという状態は、一般的にイメージされる人間の姿からかけ離れているから。
とは言え、スキンヘッドは受け入れられているところを鑑みると、この説は却下。
最後に ハゲはどうすれば良いのか?
スキンヘッドにしましょう。
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嫌われる、という事象自体が曖昧なものだと思う。
何を嫌い何を好くかというのは個々人の価値観による。
それを一般論に置き換えてみてもそれは社会や文化のあり方に影響を受けているということは考えられると思う。
果たしてハゲは古今東西本当に忌み嫌われているのだろうか?
現代の日本社会やネットの文化背景を踏まえた上で、「なぜ気持ち悪いか?」ではなく「なぜ気持ち悪いという価値観が一般化しているのか?」というアプローチもあっていいのではないかと思う。