氷山の一角
氷山の90%は見えていない
地球の温暖化で北極の氷が解けている。氷山は大小さまざまであるが、空中に顔を出しているのはせいぜい全体の10%らしい。だから海中になんと90%以上もある。人間が氷山の全体を見るのは難しいがアザラシなんかはぜんぶ知っていそうである。氷山は人間界のできごとの図として利用されることが多い。
人間の意識も大部分が見えない
その代表的なのが10%の顕在意識と90%の潜在意識。顕在意識というのはすでに見えているもの、口に出してしゃべる言葉なんかがそうである。一方、潜在意識はまだ見えていないもの、心の内というか口に出していない感情や秘めた気持ち。このように分析すると潜在意識というのがとっても大切だということが分かってくる。私たちの日常生活では言葉で相手とやりとりしているが、本音では違う気持ちを持ったりしている。それが90%だというのだから見えてない潜在意識を大事にしようでないですか。
氷山の一角という言い方は、「悪事は本件に限らず同様のことは明るみに出ていないだけで山盛り」という慣用句として使われることが多いですね。
ところで、英語に全く同じ表現があります。たぶん、本当に氷山を見たことある人がこの表現を作った後、日本語に入って来たのでしょう。氷山を見たことないのに、この表現の意味を知っているということに現代教育の高さを感じます。