内向的なのは悪いことなのか
内向的か外向的かを聞かれたとき、あなたはどう答えますか?
現代では外交的であることが「善」で、内向的なことはまるで「悪」であるかのように教育されていると感じます。
そんな偏った価値観に違和感を抱いていたところ、TEDで以下のような動画を見つけましたので、シェアします。
スーザン・ケイン 「内向的な人が秘めている力」
社交的で活動的であることが何より評価される文化において、内向的であることは肩身が狭く、恥ずかしいとさえ感じられます。しかしスーザン・ケインはこの情熱的な講演で、内向的な人は世界にものすごい才能と能力をもたらしているのであり、内向性はもっと評価され奨励されてしかるべきだと言っています。
以下簡単なまとめ
内向的・外交的であるとは、刺激に対してどう反応するかの違いでしかない。
外交的な人は多くの刺激を求めるが、内向的な人は目立たない場所で静かにしている方がやる気が出て生き生きと能力を発揮出来る。
→つまり、生産性を上げるためには適材適所が必要
学校では
いまの学校や職場は外交的な人向け(外向的な人間へと矯正するため)に作られている。
そして、創造性や生産性は社交的な場から生まれると考えられており、一人で作業したり単独行動が好きな子は問題児扱いされることもしばしば。
職場では
職場も同様で、リーダーシップが必要な役職からは内向的な人間は除外される。
なぜなら、内向的な人間は注意深くリスクを回避しようとするから。
一方で以下のような調査結果もあるらしい
内向的な生徒の方が成績が良い
内向的なリーダーは積極的なメンバーを上手く動かし、外交的なリーダーは何でも自分で仕切ってしまい他の人のアイディアを阻害してしまいがち。なので、前者の方が良い結果を残すと言う調査結果も。
また、グループに居ると無意識に他人の意見を真似てしまうので、創造的になるには孤独な環境になることが重要。
最後に大切なことを三つ
1、絶えずグループ作業をするなんて狂ったことはやめよう
グループ作業が悪いわけではないが、常にグループで作業することは生産的ではない。
2、荒野へ出かけよう。
気を散らすものが無い、独りになれる環境を増やそう。
3、自分のスーツケースの中身を見てみよう。そして世界へ公開しよう。
内向的な人は自分の能力や興味を秘密にしたがる。
それでも、時々は開いて見せて欲しい。世界はあなた自身とあなたのの持っているものを必要としているから。
感想
「どちらが善い・悪いではなく適材適所・バランスが重要」という印象の動画でした。
指摘している問題点や主張には大賛成ですが、どうやってその環境に持って行くのか、その辺りをもっと考える必要がありますね。